香西 ひとみ 昼間は普通のOLとして働く女性。平凡で何も起こらない毎日と、自分自身を何か変えてみたくて、雑誌の読者レポーターに応募、採用される。 そして任されたのは、なんとレーシングチームの取材。車のこともレースのことも何も知らないままにサーキットへ向かった彼女を待っていたのは「オングストローム」という新鋭のレーシングチーム。レーサー3人とメカニック1人、(一人は地味だが)いい男揃いのメンバーに囲まれて、なれない仕事に取り組む中で、気になる相手ができてくる……。ひっじょーに普通の女性である主人公。通常の乙女ゲーのように、天然でも前向きすぎるほど前向きでも強くもない。自分に自信がなくて、好きな人のことで一喜一憂、しかし、なんとか好きな人に近づこうと頑張るところは可愛いかも。このゲームは多分、この乙女ゲー主役としては、ちょっと後ろ向き(に思われがち)な普通の女性である彼女を好きになれるか、共感できるか、で評価が別れるかも。私は案外可愛くて好きでした。がんばれよ、おまいよう〜とコントローラー握って画面にツッコミ。それにしても、いい男揃いのチームに素人が取材に行った途端にモテモテ状態とは、えらいこっちゃ。 加賀見 慧(かがみ けい) オングストロームのメインドライバー。冷静沈着、理知的、優しくて礼儀正しい紳士で、天才的ドライバーと、とにかく完璧を絵に描いたような人物。チームのリーダーで皆からの尊敬を集めるカリスマ。完璧すぎて面白味がないとも言える。でも、そんな隙のない天才の弱みを 中沢アルトゥール航河(なかざわ あるとぅーる こうが) 外交官の父とハンガリー人の母を持つ。オングストロームのサブドライバー。無口。とことん無口。東洋人離れした端整な顔立ちのために、好奇心にさらされ育ったため、外見にはコンプレックスを持っていて無口になったらしい。興味本位で近づいてくる人が苦手。しかし、根は優しくていい人。かなり鈍いらしい。無口でぶっきらぼうで、しかし優しい……のはわかるが、いきなりのプレゼントがフードプロセッサーなのは謎。見た目と裏腹に本当に鈍い天然かもしれない。 疾斗とは良いボケツッコミのコンビ。好きな食べ物は魚。温泉めぐりが趣味。皆渋いな… カズさんルートでのライバルが航河だったのですが、それで「航河、いい奴じゃん」と思って航河ルートもプレイしてみました。しかし、航河ルートのライバルはカズさんのハズなのだが、航河ルートのカズさんは、ライバルというよりも普通にいい人だった(^^;)ちゅーか、カズさんいなかったら、終盤で航河と主人公とすれ違ったまま別れてたんちゃうか。航河ルートのエピソードは、航河が今まで容姿や帰国子女、ハーフということで苦労してきたことの表れではあるんだけど、その反応はどーやねん、というか、あんたは今まで仲間たちの何を見てきたのかと小一時間説教をかましたくなりました。私がヒロインだったら疾斗より先にぶん殴っていたかもしれん。 鷹島 疾斗(たかしま はやと) オングストロームのテストドライバー。4歳の頃からカートをはじめ、天才と言われた。感情の起伏が激しくそれが走りに影響を与えているが、伸び盛りでもあり、今後が期待される。明るくて素直で、愛嬌たっぷりの弟系キャラだが、元気づけられる相手。いい奴。 好きな食べ物はがめ煮(筑前煮)九州出身らしい好物。チームで一番年下で、岩戸を兄貴のよーに慕っているのはいいが、岩戸より年上の航河はアル呼ばわりなのはいいのだろうか。(でも、実際、航河よりもカズさんの方が大人っぽいけど)疾斗は、ルートに入らなくてもよく懐いてきてくれるので、和ませてもらいました。弟みたいでカワイイですね。 そんな疾斗シナリオは、やっぱり疾斗らしいというか。若さというのが疾斗の武器であるとともに、弱点でもあるのだなーと思いました。疾斗シナリオの、頼れるお兄さんなカズさん萌え(おいおい) 岩戸 和浩(いわと かずひろ) オングストロームのメカニック。チームの縁の下の力持ち。(多分、チームの陰の実力者)とにかく優しい。どのルートを辿ってもこの人に一番世話になる。それくらい優しい。優しすぎて、いい人どまりなんだろーなー、としみじみ思う。んが、地味な性格と見た目でそうは思われないかもしれないが、多分、実は、芯は一番男っぽいんじゃないかと思われ。そして、このゲームの裏ヒーローはこの人だと思われ。(この人のルートだけチームが優勝したりするし。ゲームタイトルとなったBacklashが何かというのもこの人のルートで出てくるし)デートイベントとか、地味だしあまり盛り上がりがない和浩シナリオだが、一番奥が深いかも。過去に辛い経験があり、それを乗り越えたが故の強さと優しさを持つ。他人には優しいのに自分にはとことん厳しい。見た目がヤン・ウェンリー(何の関係が)多分、性格もちょっとヤンだよ。自然大好き、植物大好き、趣味はガーデニングでハーブ栽培していたり。メカニックになってなければ農業やりたかったらしい。好きな食べ物はカボチャの煮物。航河ルートによると、どうも映画も好きっぽい。航河にお勧めDVDを教えてやったりするらしい。ところで、航河たち相手だと一人称が「俺」なんだけど主人公には「僕」なのだった。慧もそうだったっけ? それにしても、このゲーム、ある意味、食べ物で相手を釣っているよな。(最初の差し入れで好物を作って持って行った相手との恋愛ルートに入る) そして、このゲーム、子安武人プロデュースですよ。子安さん……(^^;) 加賀見の声が子安さんなのだが、オリヴィエが真面目にしゃべっとる……としか聞こえなくて(毒されすぎ)つい音声オフにしてしまいました。(フルボイスの意味なし) 航河の緑川さんは、ヒイロが話してる……(ガンダムWかよ!)とは思わなかったんだが。 カズさんシナリオ→航河シナリオ→カズさんシナリオ、とプレイしてみた時点で思ったこと。カズさんシナリオは、地味で航河シナリオみたいなドラマチックさはないのだけれど、後からがつーんと萌えが来るよーな。カズさんは、一番男っぽいキャラでは、と上で書きましたが、今までいろいろプレイした乙女ゲーキャラの中で、一番「男の人」を感じたキャラです。普通っぽい、というかんーと、等身大っぽい感じ。いわゆる乙女ゲーにあるようなスーパーなキャラじゃないところが。 航河はイイ奴だし、シナリオも彼らしいな、とは思いましたが不思議にあまり萌えなかった。というか、シナリオ前半の「中沢さん」と呼んでいたころは結構萌えだったんだけれど、親しくなって「航河」と呼ぶようになったら何故か冷めてしまった。「中沢さん」と呼んでいたころの、距離感が良かったらしい。逆に、カズさんシナリオは、近しくなっていくにつれて萌えが募っていったです。カズさんシナリオは主人公と二人して初々しくて、おまいらかわいらしすぎ〜! とコントローラー振り回してしまいました。自分の萌えポイントが良くわかりません(^^;) カズさんシナリオは、地味なんだけどなんか奥深くて、さりげないどーでもいいような小さなことに妙に萌えてしまいました。主人公がカズさんからのメールにときめいてるところとか(夜に電話する、というメールで、特に用事がないけど話したいから、っていうのが凄く嬉しい! っていうあたりとか)、可愛くていいんですよねえ。一番激萌えはカズさんの『僕がこの人を守りたいんだ』っていうあそこですね。なんか、そういう気持ちに気付いたときのカズさんの心境とか、心の変化を想像すると、ご飯お代わりっていうくらいちょっと萌えます。 全然関係ないのだけれど、航河や疾斗はよく筋肉を見せているのだけれど、カズさんはどうもツナギがちょっと大きめらしく(笑)、見た目着痩せするっぽいのだけれど(スチル見てると細そう)、実は脱いだら結構いい身体をしているのではないかと想像しています。そんだけ。 他キャラのシナリオをプレイした後でカズさんシナリオをもう一度プレイ……というのを繰り返してたんですけど、そのたびにカズさんの奥深さをしみじみ感じたのでありました(^^;) |