KISS・チョコ・KISS


「梶原さん、控え室にまとめて置いておきましたので〜」
「あ、ありがとうございます」
 なんのことだろう、と不思議に思いながらもぺこりと頭を下げて景時はスタジオを出た。夕方の帯番組の生放送が終わったところだ。時計を見ると午後6時。家に帰れば夕食に間に合う時間だ。景時はぐっと拳を握り締めた。今日ばかりは、早く帰りたかった! なんといっても、バレンタインデーなのだ。
 望美とともにこちらの世界にやってきてから、ひょんなきっかけで景時はテレビや雑誌に登場する「カリスマ主夫」になっていた。単に暮らしの便利グッズを発明したり、洗濯の知恵を知っていたりするだけなのだが、使いやすくて家事に便利と評判で、そのうえ甘いマスクと嫌味のない口調でお茶の間の奥様たちに人気を誇るようになっていた。おかげで、毎夕の情報番組にコーナーを貰ったりして、それはありがたいことではあったけれど、なんにしても不定期なこの世界、思うように望美と会う時間が取れない不便さがあった。
 考えてみればクリスマスも遅くまでの収録に泣かされた。正月こそ休みを取れたものの、やはり恋人たちのイベントといえばクリスマスの方が重要度が高い気がするではないか。そのクリスマスが、日付が変わるほんの手前にしか会えなかったなんて、望美にはとても申し訳なかった。それもあって、クリスマスと双璧ともいえる恋人どうしの重要イベント、バレンタインデーこそは早く家に帰るのだと心に決めていたのだ。今日は平日なので、望美はもちろん、学校があるのだが帰りに家に来ると言っていた。一緒に夕食をとることができるだろう。
(帰ったら、望美ちゃん、もう来てるかな〜)
ついついウキウキと顔が緩んでしまう。実は週末、連休だったというのに望美と会えなかったのでますます嬉しいのだ。土曜は望美は朔と二人で買い物へ行った。
(多分、今日のプレゼントとか買いに行ったと思うんだよね)
そして、日曜は朔は望美の家へ。
(手作りチョコを作ってたらしいからね)
 帰ってきた朔から、望美が苦心惨憺しながらも景時のために一生懸命チョコレートと格闘していたという話を聞いて、何がなんでもバレンタイン当日は早く帰ろうと心に決めていたのだ。幸い、今日は夕方の生放送だけしか仕事が入っていなかった上に、その後に打ち合わせだのなんだのという予定もない。この仕事を始めて以来、望美にはせっかくのイベントごともなかなか予定が立てられずに我慢ばかりさせてきたような気がするので、本当にほっとした。
(バレンタインが女の子から愛の告白の日っていうのは知ってるけど。本当ならオレから望美ちゃんに上げたいよなあ)
 そんなことを思いながら、景時は控え室の扉を開けた。いつも持ってくるものが少ない景時の控え室は、モノも少なくてがらんとしたものなのだが……今日は違った。
「え、なに、あれっ?!」
 慌てて廊下に出て名札を確かめる。確かに自分の部屋だ。改めて部屋の中を見てみると、大きな手提げ袋がどかどかどか、と並べられていた。どう考えても自分の荷物ではないと思いつつ、その紙袋に張ってあったメモを見ると
『梶原さん分 バレンタイン差し入れ』
と書いてあった。どうやらこれは、自分あてに届いたバレンタインの贈り物、らしい。綺麗にラッピングされたものが大きなものから小さなものまで袋からはみ出るように入っている。冗談だろうと思ってみても、どっきりでも冗談でもないらしい。いくつか取り上げてみてみたものの、応援メッセージなどがついていたりして、やはり本当に差し入れらしかった。
(こ、困ったなあ〜)
 呆然としてぽりぽりと頭をかく。これを持って帰るのは大変そうだが、置いて帰るわけにもいかない。次にこの部屋を使う人が迷惑するし、そんな無責任なことはできやしない。少しばかり溜息をついてから、どうにかして両手に提げて帰れるように袋に詰めなおし、景時はえっちらおっちらと控え室を出た。

■□■

「た、ただいま〜」
思いのほか大荷物になってしまった景時はかなり苦労して家までたどり着いた。電車に乗るのも一苦労、途中で何度も落としたりもした。もちろん、周りの人には迷惑そうな顔をされたり、奇異な目で見られたり。それも仕方ないとは思う。こんな大荷物で電車に乗るのはかなり迷惑かもしれない。しかもラッシュな時間帯だ。それでもなんとか取りこぼしなく拾っては帰ってきたのである。玄関に着くなり、袋を下ろして景時は倒れそうになった。
「お、重かった……それにしても、どうしよう、これ……」
食べきれないのは間違いがない。食べ物を捨てるというのは、質素な食生活が当たり前だったところで育った景時にとってはなかなかに切ないものがある。自分には、ただ一人、この人だけは、と思う相手がいる。バレンタインという行事のことを望美に聞いたときは、そんなかけがえのない一人に心を込めてチョコレートを送るものだと聞いたし、そうでない場合もお世話になった人や友だちに感謝を込めて送るものだと言われた。だから、会ったこともないような自分宛てにこんな風に送ってくる人がいるのが意外だった。ありがたいといえばありがたいが、これだけの気持ちは景時には受け止めきれないよなあ、と、ときどき荷が重く感じるときがある。
「まあ、兄上ったら……この荷物は?」
「さ、朔〜〜。重かったよ〜。局に届いていたチョコレートらしいけど……参ったよー」
「あらまあ……大変ですこと」
すっかり慣れた調子の朔は軽くそう言いながらさっと袋の中に目を遣った。それから、景時の背後を不思議そうに見つめる。
「兄上……それはそうと……」
「ん? なに? そういえば、望美ちゃんは?」
そう言い、靴を脱ぎながら家の奥を覗き込む景時に向かって、朔は驚いたように言った。
「兄上、望美と会わなかったのですか? 今日は早く学校が終わったから、って
 兄上を局まで迎えに行きましたのよ。どこかですれ違ったのかしら……」
その言葉を聞いた景時は、途端に脱ぎかけた靴をそのまま足にひっかけて家の外へと飛び出した。


■□■


 望美はその頃、景時の家と駅の間にある公園のベンチに腰掛けていた。その膝の上には包みが二つ。ひとつは、綺麗に包装されてリボンもかかった見るからに高そうなもの。もうひとつは、少し不恰好な包み方でリボンも不器用に結ばれたもの。その二つを見比べては溜息をついていた望美は、不恰好な包みの方を手にとると、その包装を剥して箱を開けた。
 朔に教えてもらって、自分なりに一生懸命作ったチョコレートだったが、今改めて見てみると、到底不恰好で恥ずかしい代物でしかない。手作りで喜んでもらえるんじゃないかと浮かれていた自分がとても馬鹿みたいだと今では思う。望美は、その不恰好なチョコレートをつまみあげると自分の口の中に放り込んだ。
「………にが……」
買ったチョコレートの方が美味しいに決まっている。景時は、望美が作ったといえばどんなチョコレートでも美味しいといって食べてくれるだろうけれど。
 学校が早く終わった今日、景時の家に行った。なんだか自分でもわからないけれど、そわそわしていて、そして少しでも早く自分の作ったチョコレートを景時に渡したくて。それで、朔に景時を迎えに行く、と言い置いて出てきたのだった。迎えにいったら景時は驚いてくれるだろうか、どんな顔をするだろうか、とか、局に着くまでは本当にわくわくして楽しい気分だった。ロビーの喫茶で景時を待っている間もこのちっぽけな包みを見てはとても嬉しくて期待に胸を膨らませていたのだ。しかし、景時の姿を見つけて、彼が抱えている袋を目にして。その中の色とりどりの華やかな包みを見た瞬間に、突然恥ずかしくなってしまった。あんなにたくさんのチョコレートを景時は貰ったのだ、と思って。そして、それは望美が手にしているものとは比べ物にならないような、大きさだったり、華やかな包みだったり。遠くからでもわかるようなキラキラした包み紙や、ブランドのわかる包装紙。袋からはみ出して見えているものだけでもそんな風にわかってしまって、望美はいたたまれなくて景時に声もかけずに出てきてしまった。
 それから、突然この手作りチョコを渡すのがあまりに恥ずかしくなって。店に飛び込んでチョコレートを買った。もう、良いものは残っていなくて何軒か店をはしごして、やっと小さいトリュフの箱を見つけて買ったのだ。しかし。景時とはすれ違いになったね、と言えばともかくとして。チョコレートの包みが二つあるのは不審がられるだろう。恥ずかしいコレを景時に見られるのは忍びない。かといって、捨ててしまえない。景時だって、朔と自分が手作りでチョコを作ったことを知っているから、買ったチョコレートを渡したら不審に思うだろう。失敗しちゃったから、と笑って言えば誤魔化せるだろうか? どうにも考えこんでしまって、望美は帰れなくなっていたのだ。
 ひとつ、ふたつと望美はチョコレートを口に運んだ。食べ終わったら、観念して景時の家に戻ろう。ちゃんと笑って『すれ違いになっちゃいましたね』と言わなくちゃ。『手作りに挑戦したんですけど、大失敗で。だから、これでごめんなさい』そう言って、買ったほうのチョコを渡そう。そう思って最後のひとつを摘み上げた。そのとき……
「のっ、望美っ……ちゃんっ!!」
息せききらせて走ってくるその姿を公園の入り口に見つけて、慌てて望美はチョコレートを口の中に放り込んだ。
「望美ちゃんっ! ご、ごめんねっ! 大丈夫?!」
 今にも倒れそうに走ってくる景時に望美はくしゃくしゃと空になった箱と包装紙を隠すように握りつぶす。手のひらの中にぎゅっと隠すように強く握り締めたけれど、それは望美の手からはみ出していた。
「望美ちゃん、良かった……ごめんね、オレ、気付かなくてすれ違いになっちゃったんだね」
 景時はほっとしたような顔でベンチに座った望美の前に立つと荒い息を整えながらそう言った。寒いというのに、額にうっすらと汗が見えて。彼はいったい何処まで自分を探しに行ってくれたのだろう、と望美は申し訳なくなってしまって顔を俯けた。
「望美ちゃん? 気分悪いの? 大丈夫?」
 慌てたように景時は望美の隣に腰を下ろすとその顔を覗き込もうとする。肩を抱いてくれるその手が優しくて、望美はなんだか泣きたくなってしまった。心配する景時に、大丈夫だというようにただ首を横に振る。
「ごめんなさい、大丈夫。大丈夫です。心配かけちゃって、ごめんなさい」
 そう言うと膝の上の包みをじっと見つめる。もっと早くにお店で買って置けばよかった。結局こんな小さなのしか買えなくて。手作りなんて無謀なこと、やめておけばよかった。
「望美ちゃん?」
思いを振り切るように、望美は小さなその箱を景時に差し出した。
「……小さくて、ごめんなさい。これ、バレンタインのチョコレート。早く渡したくて、景時さんを迎えに行ったんだけど……」
「えっ、あの、うん、ありがとう……」
 景時の手が箱を受け取る。それでも望美は顔を上げられなかった。そんな望美の様子を訝ってか、景時はその包みを解こうともせず、何か言おうともしなかった。


■□■


「望美ちゃん……」
 景時は受け取った箱を、コートのポケットに入れた。望美は相変わらず俯いたまま、景時の顔を見ようとはしない。景時は、望美が握り締めた手の中から、くしゃくしゃになった包装紙とリボンの端が見えているのに気付いていた。
「……?」
 ゆっくりと景時は望美の手をとり、握り締められたその手を開いていく。途端に、溢れるようにくしゃくしゃになった包装紙と箱が広がった。
「……! あのっ、これはっ…………!」
はっと気付いたように望美が口を開き、慌ててまたその紙を手の中に握りつぶそうとする。それを景時は押しとどめて、そっとその包装紙を手に取った。
「……こっちが、本当はくれるはずだったヤツじゃない? だって、朔と、手作りしてくれたんだよね?」
「あのっ、そうなんですけど、だから、大失敗しちゃって、だから……」
「そうなの? だって、こんな風に包んでくれてたんでしょ? 失敗したんだったらこんな可愛い包装紙やリボンかけたりしないよね?」
「でも、失敗だったんです! 
 見た目も悪くって、リボンも変にしか結べてなかったし、味も苦かったし……!
 景時さんが貰ったのに比べたら、恥ずかしくって渡せない……!」
 ああ、そうだったんだ、と景時はやっとわかった。きっと望美は局まで来てくれていたのだろう。そして、あの大量のチョコを見かけたに違いない。景時にはよくわからないけれど、有名なお店のものとかも入っていたらしい。たとえどんなに有名で高価なチョコがあったとしても、望美が自分のために作ってくれたもの以上に自分にとって価値のあるものなどないのに、それをどう伝えればいいのだろう?
「えー、望美ちゃん、ひとりで食べちゃったの?!」
 なるべく軽く聞こえるように景時はそう言った。あまりに軽い調子に驚いたように望美が顔をあげる。それが景時の狙いだった。思いのほかに真面目な表情の景時に、望美が驚いた顔になる。そんな望美の額にこつん、と景時は額をつけた。そして、望美の手をぎゅっと握り締めたまま囁く。
「……オレ、また、望美ちゃんを不安にさせちゃったかな」
自分がもっと上手く望美に思いを伝えられていたら。もっと二人で過ごす時間を作ることができていたら。望美の不安も違っていたかもしれないと景時はすまなく思う。
「ち、違うのっ……」
そんな景時の様子に、望美は叫ぶように声を挙げる。
「違うのっ! 焼きもち妬いちゃっただけなの。
 景時さんが立派なチョコレート一杯貰ってるの見て
 わ、私の手作りチョコって、なんてみすぼらしいんだろうって、
 ブランドのチョコに比べたら、きっと味だって悪いに決まってるし……」
「どうしてー! 望美ちゃんが、オレのことだけ考えて、
 買い物と作るのと、足掛け2日間も費やして作ってくれたんでしょう?
 味とか見た目とかを越える価値があるのに……!」
「でもでも、味も見た目も、負けたくなかったの……!」
「望美ちゃんから貰えるっていうだけで、オレにとっては何よりも一番になるってわかってても?」
拗ねたような表情で望美がコクリ、と頷いた。景時の胸に愛しさがこみ上げる。誰からのものより、どんなものより、望美が作ってくれたものなら、それだけで自分にとっては何より価値があるものだというのに。それでもそれだけじゃ足りなくて。景時への思いを表すにはそれでは足りなくて、誰のものよりどんなものより味も見た目も一番でなくては足りないのだと望美が言ってくれていると思うと、その強い思いが嬉しくて、景時は胸がいっぱいになった。
「……オレって、それだけ望美ちゃんに愛されてるんだな〜、なんか、感動」
素直にそう言葉にすると、望美の方が驚いたような顔になった。
「怒ったり、呆れたり、しないの?」
「どうしてー? すごく嬉しいよ。それだけ望美ちゃんの気持ちは大きくて強いってことでしょ」
自分だってきっとそうだと思う。望美への思いを表すには、きっとどんなものでだって表しつくせない気がする。
「……でもさ、やっぱり、望美ちゃんが作ってくれたチョコレート、食べてみたかったな」
にこりと笑ってそう言ってみる。望美の気持ちは嬉しかったから、責めるような気持ちはなくて、ただ本当にそれが残念だと思っただけ。でも、本当に美味しくなかったから、と言う望美に、だから景時は、うん、と額を合わせたまま頷いた。しかし、間近く望美の顔を見つめていてふと気付く。
「でもやっぱり、ちょっとだけでも、食べてみたかったな……」
そんな風に景時が畳み掛けるように言ったので、望美の表情が訝しげになった。それに景時は笑いかけると、そっと顔を近づけて、望美の唇の端を舐めた。舌先に、少し苦いチョコレートの味が伝わる。望美の体が一瞬硬直して、顔を離すと望美はその不意打ちに真っ赤な顔になっていた。
「……チョコがついてた」
悪びれもせずに景時はそう言う。本当は内心、心臓が跳ね返っているのだが、なんとか余裕ある様子を装っていた。いつも触れるだけの口づけしかしたことがなかったから、思わず舌先で舐めてしまってから、自分でもどぎまぎしているのだ。望美が愛しくて口づけたかったのは本当。見た目は見ていないからなんとも言えないけれど、味はどうか、ちゃんと言ってあげたかったのも、本当。だから、ますます赤い顔になって景時の上着を握り締めている望美に、
「うん、美味しかったよ?」
と、言った。この場合、口付けへのフォローにはならないような気がするが、正直な気持ちでもある。どんなチョコレートよりも、美味しかった。それはチョコレートの味だけではなかったかもしれないけれど。
「そ、そんなちょっと舐めただけでわかるはず、ないですよ」
怒ったように望美が膨れっ面になってそう言う。でも、それは照れくさいのを隠すための表情だと景時にはわかっている。そっと望美の髪を撫でると、その手の動きにあわせるように望美は景時の胸の中に身体を寄せた。そして、小さい声で呟く。
「……ごめんなさい。……ほんと、私、変なところで意地っ張りで見栄っ張り。
 こんな子だって景時さん、思ってもなかったんじゃないかなって時々思っちゃう」
「オレは、どんな望美ちゃんだって、大好きだよ」
「本当は、やっぱり、景時さんに食べて欲しかった。
 『本当に美味しい私が作ったチョコ』を食べて欲しかったの」
「うん……」
 強くて眩しくて真っ直ぐな望美が、それでいて恋には不器用だと知ったのはこちらの世界に来てからだった。龍神の神子ではない、高校生の望美は、本当に年相応の女の子だった。それが景時には愛しくて仕方がない。今日のこの顛末でさえ、望美の不器用さの表れのようで、愛しくて嬉しかった。
 優しく髪を撫でる景時を、望美は赤い頬をしたまま顔を上げてじっと見上げた。それから少し背を伸ばして自分から景時に口付けてくる。今度は望美からの不意打ちに驚く景時に、望美は
「……チョコの味、しました?」
と恥ずかしげに言う。不器用で、真っ直ぐで、だから時々こんな風に思いもよらない形で射抜かれてしまって。景時は、もう我慢できないとばかりにぎゅっと望美を抱きしめると今度は自分から顔を近づけた。
「……よくわからなかったかも。だから、もうちょっと、しっかり、確かめさせて?」
コクリ、と望美が小さく頷いた。初めて交わした深い口付けは、ほんのりチョコレートの風味がした。

■□■

 その後二人が家へ戻ると、待ちかねていた朔に謝り倒すことになったのはまた別の話。
 そして、景時が貰ってきた大量のチョコレートは梶原家にて朔と望美のおやつになったほか、望美の母のカルチャー教室でのお茶菓子にも活躍することとなったのだった。






カリスマのバレンタイン編でした。
すんごいチョコとか色々貰ってたりすると、
手作り、しかも料理下手なのに作ったチョコって渡しづらいかな? とか思ったり
望美は結構負けず嫌いなところがあったりすると良いなあと思います。
ので、1年間努力しまくって来年はすんごい手作りチョコを
景時に渡す計画をたてているのでは、とか思ったりして。



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